新規開店キャンペーンの重要性

新規開店の難しさと潰れる理由
前述しましたように、個人事業主の場合、新規開店から1年で廃業してしまう割合は3割から4割ほどにも達しています。
例え事業計画書がどれだけ上手く出来ていても、潰れるときは潰れてしまうのが店舗経営の常です。
しかし、1年持たずに潰れる店舗にはある程度共通点があるのも事実です。
まず、最も多い原因となっているのが、コンセプトやターゲットがはっきりしていない場合でしょう。
生き残っているお店のお客様は、「○○を買いたい(食べたい)!」と「○○をするためにあのお店に行く!」といったように、店に来る動機がはっきりしていることがほとんどです。
逆に言うと、何をしていいか判らない、他の店と何が違うのか、と思われる店はまず潰れます。
また、潰れるお店の多くは、計数管理が上手く行っていない傾向にあるのです。
基本的に、光熱費や仕入れ、人件費などのコストは多く見積もり、利益は低めを想定しておいた方が無難でしょう。
新規開店キャンペーンの前の下準備
新規開店時にキャンペーンを行うことは極めて重要ですが、闇雲にただキャンペーンを行なうだけでは上手く効果が挙げられなかったり、下手をすると逆効果になったりする可能性もあります。
例えば、ターゲット層を外した告知を行なえば集客は見込めませんし、逆に過剰なキャンペーンを行っても、お客様が店のキャパシティを超過するほど訪れて十分なサービスを提供できない事態になれば、そのお客様は二度と来店しない可能性があり、更には悪い口コミにも繋がりかねません。
そのような事態を避けるために、まず店のターゲット層を綿密に絞り込み、提供できるサービスのキャパシティや回転率は確実に把握しておきましょう。
また、新規開店の場合、店員は確実にその店での接客が初めてになります。
入念なオペレーションを行なうと同時に、アクシデントとその対処は可能な限り多く想定しておくことも重要です。